プログラミングの「変数」とは?初心者向けにわかりやすく解説


はじめに

プログラミングの学習で「変数へんすう(Variable)」という言葉が出てきて、「これって一体何のことだろう?」と悩んでいませんか?
ご安心ください。この記事を読み終える頃には、あなたは以下のことがわかり、プログラミングの理解が一段と深まっているはずです。

  • 「変数」の役割が比喩でわかる
  • なぜ「変数」が必要なのかがわか
  • 「変数」の基本的な書き方と、よくあるエラーがわかる

まずは基本!変数って一体なんだろう?

プログラミングにおける「変数」とは、「値を一時的に格納するための名前付き箱」のようなものです。データを保管したり、利用したりする際に使われます。

比喩で例えるなら~

料理をするところを想像してみてください。

キッチンに、見た目がそっくりな2つの容器があります。片方には「さとう」、もう片方には「しお」が入っています。

もし、この容器にラベルが貼られていなかったら、コーヒーに塩を入れてしまったり、目玉焼きに砂糖をかけてしまったりするかもしれませんよね?

そこで、容器に「さとう」「しお」と書いたラベルを貼っておきます。

こうすれば、中身が同じ「白い粉」でも、間違うことはありません。

プログラミングの「変数」も、これと同じです。データという「中身」を、名前付きの箱(変数)に入れておくことで、コンピューターが処理を間違えないようにしているのです。


「変数」の基本的な使い方

基本構文

Python
name = "Taro"
age = 20
  • nameageが変数名
  • =は「値を代入する」ための記号
  • "Taro"20が値

具体的なコード例

Python
name = "Taro"
print("Hello, " + name)

実行すると、次のように表示されます:

Python
Hello, Taro

なぜ『変数』が必要なの?

もし「変数」がなかったら…

Python
print("Taroは20歳です")
print("Taroは明日20歳ではありません")

同じ名前や数値を何度も直書きしなくてはいけません。

「変数」を使うとこう改善される!

Python
name = "Taro"
age = 20
print(name + "は" + str(age) + "歳です")
age = age + 1
print(name + "は明日" + str(age) + "歳になります")

これなら、ageの値を1箇所変えるだけで済むので、コードの修正や管理が楽になります。


初心者がやりがちなミスと注意点

陥りやすい誤解

「変数名は数字だけでもOK」だと思っていませんか?

変数名を数字から始めることはできません。また、123のように数字だけにすることもできません。先頭は文字(アルファベット)かアンダースコア(_)で始める必要があります。

  • 良い例:name,age1,_user_id
  • 悪い例:1name,2_age,123

よくあるエラー

NameError:name 'x' is not defined

原因:変数xが定義される前に使っている。
対策:使う前に必ずx = ...と値を代入する。


まとめ:この記事のポイント

  • 「変数」は一言でいうと「値を格納するための名前付きの箱」!
  • 「変数」を使うと、コードの再利用や修正が楽になる!
  • 使い方の基本は「変数名 = 値」で、定義前に使うとエラーになるので注意!

これも知っておくと便利!変数の仲間たち(関連用語)

  • データ型でーたがた(Data Type)変数には「どんな種類の値を入れられるか」を決める「型」があります。
  • スコープすこーぷ(Scope)変数が「どの範囲で有効か(使えるか)」を決める概念です。グローバル変数かローカル変数かで使える場所が変わります。
  • 定数ていすう(Constant)「一度値を代入したら変えない」ことを約束した変数です。

【コラム】少しだけ「変数」の裏側を覗いてみよう

Pythonなどの言語では、変数は実際には「値を指すラベル」のような仕組みになっています。つまり、x = 10と書いたとき、変数xはメモリ上の10という値への参照を保持しています。この仕組みを理解すると、リストやオブジェクトを扱うときの「参照渡し」「値渡し」の違いも理解しやすくなります。

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