はじめに
プログラミングの学習で、「文字列型」という言葉が出てきて、「これって一体何のことだろう?」と悩んでいませんか?
ご安心ください。この記事を読み終える頃には、あなたは以下のことがわかり、プログラミングの理解が一段と深まっているはずです。
- 「文字列型」の役割が比喩でわかる
- なぜ「文字列型」が必要なのかがわかる
- 「文字列型」の基本的な書き方と、よくあるエラーがわかる
まずは基本!文字列型って一体なんだろう?
プログラミングにおける「文字列型」とは、文字や言葉を扱うためのデータの種類です。単に言うと、「文字列」はプログラム上で人間の言葉を表現する方法なのです。
比喩で例えるなら…
「文字列」は、想像世界でいうと「伝言のメモ帳」みたいなものです。あなたが人に伝えたい単語や文をそのまま書き留める。これと同じように、プログラムは「文字列型」を使って、ユーザーに表示する文章やデータを表します。
「文字列型」の基本的な使い方
基本構文
文字列は、それが文字の集まりであることを示すために「引用符」("
や'
)で囲みます。
# Pythonの例
greeting = "Hello, World!"
name = 'Taro'
具体的なコード例
# 文字列の結合
message = "Hello, " + name + "!"
print(message) # 出力: Hello, Taro!
なぜ『文字列型』が必要なの?
もし「文字列型」がなかったら…
文字や単語を数値で組み合わせて表すしかなくなります。たとえば、「Hello」を「72 101 108 108 111」という数値列で指定するような感じです。
「文字列型」を使うとこう改善される!
そのまま文字を表現できるので、人間もプログラムも読みやすくなります。
# 文字でそのまま表せる
word = "Hello"
print(word)
初心者がやりがちなミスと注意点
陥りやすい誤解
「数値と合わせるときもそのまま加算できる」と思っていませんか?
文字列と数値は直接加算できません。Pythonならstr()
関数で数値を文字に変換します。
# NG
age = 20
print("I am " + age + " years old.") # TypeError!
# OK
print("I am " + str(age) + " years old.")
よくあるエラー
TypeError: can only concatenate str (not “int”) to str
原因: 文字列と数値を加算しようとした。
対策: str()
で数値を文字列に変換する。
まとめ:この記事のポイント
- 「文字列型」は一言でいうと「文字や言葉を表す型」!
- 「文字列型」を使うと、文字をそのまま表現できるし、出力やデータ保存が便利になる!
- 使い方の基本は「引用符で囲む」で、「数値との加算」に注意!
これも知っておくと便利!文字列型の仲間たち(関連用語)
- その他基本データ型(Primitive / Basic Types):
- 整数型(int):-100, 0, 42 のような小数点を含まない数値です。
- 浮動小数点型(float):3.14, -0.001, 2.7 のような小数点を含む数値です。
- ブール型(boolean):true (真) か false (偽) の2つの値しか持たない型です。条件分岐 (if文など) の結果としてよく使われます。
- 文字列連結(Concatenation):文字列型同士をつなげて新しい文字列を作る操作です。
- 文字列長(Length):文字列の文字数を取得する操作です。
【コラム】少しだけ「文字列型」の裏側を覗いてみよう
Pythonの文字列は、実は「文字の配列」として扱われます。そのため、文字列の各文字に索引を使ってアクセスできます。
word = "Hello"
print(word[0]) # H
print(word[-1]) # o
こうした知識を使うと、文字列の操作がぐっと自由自在になります。